こんにちは、大学院生でもなく社会人でもない、狭間にいるりょうです。長崎から上京して早1週間。東京中をこの目、この足で見たいと思いました。総走行時間9時間39分。今回は山手線一周を終えたとき、どんなことを感じたのか書き残したいと思います。
今回の山手線ウォークについて
山手線ウォークの目的
上京してきた身としてなるべくいち早く東京に慣れていきたい。そんな思いがあの頃の僕にはありました。我々バックパッカーは、たとえ初めて行く国でも歩き回れば頭に地図ができて地元のような顔ができるという特性があります。ここはこの東京を歩いてそれぞれの街の位置関係を見てやろうじゃないかというのが今回の目的です。
今回山手線を歩いた人・状況
- 24歳男性
- 都会に来たてでちょっと浮かれている
- 普段の運動は全くしない
- 三月中旬
- 最低気温は9.7度
- パーカーの中にヒートテックを着ていて丁度いいくらい
- 移動距離は42km、30駅
- 超しんどい
夜に歩いたということもあり少し肌寒かったですが、ヒートテックを着ていったおかげで何とかしのげました。
いざ徒歩で、山手線。
【22:06 スタート 渋谷】
ついに始まってしまいました。
とりあえず40kmという距離にビビっているが楽しみながら行けるところまで行きたいと。
ほぼ新品のランニングシューズをわざわざ履いてきました。形から入るタイプですね。
渋谷の人の多さと、生まれ持った方向音痴でこの町を出るまで30分ほどかかりました。大幅ロス!
【22:43 恵比寿】
当時持っていたメモ帳にはこう書いていました。
- もっふもふのコートを肩にかける美人多い
- ごついネズミいた
おしゃれで面白い街です。
【23:06 目黒】
高級車しか停まっていない町でした。
まだまだ足には余裕があります!
【23:19 五反田】
ラブホが見え始めてきました。さらば青春の光のお膝元、五反田です。
【23:30 大崎】
五反田から大崎は激近です。徐々にふくらはぎに疲れを感じる時間帯です。
まだ5駅目!?びっくり絶望です。
セブンイレブンで軽食を買ってみました。ベーコンのやつおすすめです。
大通りに出ると東京をお散歩している実感が湧きます。気持ちよし。
【00:01 品川】
こうやって見たら昔の長崎駅を思い出します。
【00:14 高輪ゲートウェイ】
駅名のフォントがしゃれています。さすがは隈研吾さんの作品。
品川ー高輪ゲートウェイはすぐ近くにありました。
ちょっと歩いただけでカウントが稼げるのでテンションが少しだけ上がります。
駅前は大規模な工事をしていました。これからこの駅ももっと大きくなっていくんですね。
【00:33 田町】
当時の手帳にはこう書いています。
- さすがに疲れてきた
- 8駅目なのありえん
- おなかすいた
- ただ道が広いしか感想出ん
お分かりの通り、だいぶ疲労がたまっていますね。
さすがにお腹がすいたのでなか卯で親子丼を食べました。
【01:11 浜松町】
周りのビルなどが豪華になってきました。
この時間になっても日テレは電気がついていました。
いつも最高の番組をありがとうございます。
余談ですが、就職活動をしているときに日テレの会社説明会に行ったことがあります。
ADさん、本当に寝れないスケジュールを過ごされているらしく大変だなと思いました。
【01:28 新橋】
ここら辺の街はすれ違う人も多くて退屈せずに歩けます。
この日も肩を組んだ楽しそうなサラリーマンがたくさんいました。
毎日お疲れ様です。
自己防衛おじさんの聖地巡礼だ!
すごい揉めてる!警察24時で見るやつだ!
【01:46 有楽町】
当時の手帳にはこう書いています。
- 虚無
もう何も考えられなくなっています。
対して周囲の建物はどんどん大きくなっていきます。
次の駅は念願の、、、
【01:54 東京】
見たことあるやつだ!
この時間はほとんど人がいなかったので人目を気にせずゆっくり建物を眺められます。
オフィス街はこの時間でもぽつぽつ電気がついています。
【02:18 神田】
スタートしてから初めて人に話しかけられました。
おじさん「ガールズバーいかがですか?」
僕「山手線一周歩いてるんで」
おじさん「まじっすか!?ハンパないっすね!!」
数少ない楽しい会話の時間でした。
【02:35 秋葉原】
イラストのラッピングを施したスポーツカーが何台か停まっていました。
あんまり目は合わせないようにしました。
ここでも声をかけられました。
スキンヘッドおじさん「僕の自転車どこですか!?」
僕「!?」
スキンヘッドおじさん「駅の交番がある出口に停めたんですけど、どっちですかね?」
僕「それはわからない!」
秋葉原にはガールズバーが多いんですかね。
メイドさん「お兄さん、ガールズバーいかがですかー?」
僕「大丈夫でーす」
メイドさん「お兄さんどこまで行くんですかー?」
僕「山手線一周して渋谷まで行きます」
メイドさん「何やってんの!!引くわ!!」
なんだかんだ楽しい町でした。
【02:49 御徒町】
当時の手帳にはこう書かれています。
- 酔っぱらったかわいい人が多い
- 後ろの男三人組、相席屋の反省してる
やっと半分まで来ました!
ここからがしんどいですが、それぞれの街に励まされてどんどん進みます。
【02:56 上野】
パンダの街です。
国立科学博物館、科学キッズの聖地にも行ってみました。
上野はホームレスと不法投棄が多い。
ここからはサクサク行きましょう。
【03:15 鶯谷】
雑なラブホが多いです。
【03:35 日暮里】
借りたトイレが汚いです。
【03:42 西日暮里】
坂きついです。腰に来ます。
【03:56 田端】
シャッターガアイテル!シハツノジカンダ!!!!
一晩中歩いていたことになります。
それにしてももう20駅です。
体力はもう無いのでここからは気合です。
サカナクションの「アルクアラウンド」を聴きながら次の駅を目指します。
【04:20 駒込】
先ほどまでに比べたらだいぶ街らしくなってきました。
【04:30 巣鴨】
さすがは巣鴨、この時間でもお年寄りで駅周辺はにぎわっています。
早起きの達人ですね。
【04:45 大塚】
中国の方、サラリーマン、ギャル、この町ではみんな朝まで飲んでいます。
めっちゃ面白い町じゃん。
ここまで来たら、足の疲労は想像を絶します。
歩いているのか、一定のリズムで前後する肉塊に乗っているのかわからなくなります。
ただ痛い、痛い、痛い。
【05:14 池袋】
大塚から池袋はすごい遠かったです。
ガッツはだいぶ消耗しています。
当時の手帳にはこう書いています。
- この町も朝帰り多い
- かわいい二人がはげ散らかしたおじさんの悪口言ってる。きったないって言ってる。お客さんかな?
- お腹すいた
- 胸、肺が痛くなってきた
朝ご飯はすき家を食べました。
酔っぱらっていそうな若いお兄さんが近くに座っているかわいい二人組に視線を飛ばしたり、何かアピールしたりしています。
すき家でワンチャンを狙うな!!
でも家に帰るまで絶対に諦めないその気持ちは見習いたいと思います。
夜が明けました。ここからはミセスを聴きながらガシガシ歩きます。
腰とふくらはぎは限界ですが。
【05:56 目白】
【06:11 高田馬場】
【06:28 新大久保】
ここら辺は本当に記憶がないです。限界だったんだと思います。
気づけばあと3駅!!!やっと終われる!!!
君の名は。で見たことある場所だ!
ということは次の駅は、、、
【06:45 新宿】
街がでかい!!
朝帰りホストと一緒に駅方面へ歩きます。
あと2駅!
【07:00 代々木】
丹下健三のでっかい体育館とかありそう!
ラスト!
【07:21 原宿】
来た!ラストの駅!!!!!
体力は限界のはずなのにぐんぐん足が進みます。
ランナーズハイみたいに山手ライナーズハイになっています。
この時間からタピオカに並ぶ皆さん、さすがすぎです。
僕の受験料が変な使い方をされていました。
あとは渋谷に帰るだけ!
ウイニングランみたいなものです。
コノ、カイダンハ、ムリヨ、キツイヨ、、、、
腰の寿命を犠牲に道路の反対側に行きます。
一晩中線路の横を歩いてきたので、この景色も名残惜しくなります。
嘘です。早く家に帰って寝たいです。
【07:44 ゴール 渋谷】
やってやりました!!!!!!!!!
とりあえず、やり遂げたんだという達成感がすごいです。
山手線徒歩ウォークを終えて
一番きつかった区間は日暮里から駒込あたりまで。
住宅街なので景色がほぼ変わらなかったのが精神的にしんどかったです。
スタートしてから時々、何のためにやっているんだという気持ちになりますが、半分超えてしまえば戻るほうが遠くなるので黙って歩くことができます。
しかし何回も山手線に追い抜かれるので、乗ってしまいたくなる気持ちと闘わなければいけません。
また、朝まで飲んだ楽しそうな男女グループとたくさんすれ違うため、「自分は何のためにこんな修行を、、、」とくじけそうになりますが、それでもなお黙々と歩くことで目標に向かって折れない心を培うことができます。
一晩で大きな達成感と目標に向かう強い心をゲットできるのでおすすめのアクティビティなんじゃないのでしょうか。
それではまたどこかで。