【東南アジア1のスラム街】フィリピンのトンド地区に足を踏み入れてみた

フィリピン

皆さんはフィリピンのトンド地区という場所を聞いたことがありますか?

実は東南アジア1のスラム街と言われている場所なのです。あるサイトでは強盗などの犯罪は日常的に起きているのでニュースにもならないという紹介がされていました。

私自身そこを2年前に訪れたことがありとてもいい経験をしたと感じたので、当時のことを少しまとめてみようと思います。

私が行ったときはあまり具体的な記事はなかったのでこれが誰かの参考になれば幸いです。

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トンド地区とは

トンド(英語:Tondo、中国語:東都、湯都)とは、フィリピンの首都マニラの北西部に位置する地区である。パシッグ川の河口のすぐ北側にあり、世界で有数の人口密集地帯として知られる。面積は9.10km²で、590,307人(2000年)もの人々が住んでおり、人口密度は64,868.9人/km²にもなる。

Wikipedia, トンド, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%89 (optional description here) (as of May 16, 2021, 01:03 GMT).

フィリピンの首都マニラはカジノやリゾートがある一方、貧困が大きな問題になっています。トンド地区の人口密度は、Wikipediaに載っている情報を見ても日本の世田谷区のおよそ4倍。現地の方の話では今は百万人以上がその小さな場所に暮らしています。

人口密度が多い地域で問題になるのはやはりごみに関することです。

トンド地区ではかつて住民がごみを勝手にポイ捨てしていました。それを処理する設備もなく放置していたら一つの大きな山ができたほどです。

市長が変わった今は整備されきれいになっていますが、かつてトンド地区にあったゴミ山「スモーキーマウンテン」はその存在感と異常さからワンピースに登場するルフィの出身地ゴア王国のモデルになったほどです。

ゴミ捨て場にゴミがたまっていつしかそれが大きな山となる。そこで人が暮らし始める。もちろん空気はとても悪く、いつもどこかしらで火が上がっている。

初めてこの話を聞いたとき、私はそんな場所が本当にあるのかと衝撃を受けました。

基本的にお金のない大学生ですが自分の目で見てみたいなと思って友達と二人で安い航空券を探しました。

今回はその時に訪れた際の話を紹介します。

まずどうやって行くの?

僕が拝見した数少ないブログでは「現地の友達に案内してもらった」と書いてありました。

現地に友達なんかもちろんいません。

他のサイトを見たら一人約9000円で案内してもらえるツアーがあると書いてありました。

当時の僕の貯金では一回のツアーに9000円なんか、財布へのダメージが大きすぎます。

とりあえずマニラ市街のホテルに着いた私たちは自分の足で歩いていこうとしますが、その道中も大変危険なので必ず詳しい人と一緒に行けということでした。

どうしようかなと思って、マニラのトライシクル(バイクにサイドカーを無理やり付けた感覚。タクシーみたいに利用できます。)の運転手さん何人かにも聞いてみたましたがあそこは現地の人でも治安が悪くて近づかないとのこと。

しかし俺なら行くぞと言ってくれたドライバーに出会ったので、翌日に連れて行ってもらう約束をしました。しかも一人約2000円でガイドもしてくれると言ってくれてます。ありがとう。

実際トンド地区は観光地では全くないので生活空間にお邪魔させていただくというスタンスでいかなければなりません。

しかし実際に行けば多くのものを学べます。

もう整備されてきれいになったスモーキーマウンテンですが、足元には多くのごみが散乱していました。

私たちはガイドさん先導のもとスモーキーマウンテンを見学させてもらいました。

自力で作ったであろう家がたくさん並ぶエリアもありました。

こんなにガリガリな犬を見たことがありません。

訪れる際の注意点

どんな格好がいい?

僕が見た記事では、現地に溶け込むためにビーチサンダルで行くのがいいよ!って書いてありました。

確かに!と思い、私は持ってきた無印のサンダルでトンド地区に挑みます。

しかし当日、ガイドさんがすごい顔で
「本当にそれで行くの!?足元、瓶の破片とかあるからめちゃめちゃ気を付けて!刺さったらやばいよ!!」
って言われました。

ネットの情報に従った私はスモーキーマウンテンで自分の足元のガードの少なさに怯えながら道を進むことになります。

靴をお勧めいたします。瓶などが刺さります。

上は基本的にTシャツとかが良いでしょう。

強盗やひったくりなどは日常茶飯事なので大切なものは置いていきましょう。

ポケットなんか刃物で切られます。

そういう街だとガイドさんは言っていました。

現地の方に案内してもらうのが良い

現地のドライバーでも近づかないトンド地区にあなた一人で行くのは無理です。

つたない英語でも十分戦えますので、安全も考えて現地の方やトライシクルの運転手さんに案内してもらいましょう。

僕も実際スモーキーマウンテンで狂犬病を持っているであろう犬5匹に囲まれ吠えられました。

明らかに見た目からヤバい犬です。

犬の目が「やったるで?やったるで?」と訴えていました。

恐らくガイドさんがいなかったら噛み殺されていたでしょう。そういう場所です。

トンド地区にあるマーケット街

【トンド地区で学んだこと】戦後の日本を見ているような

当日の朝、マニラの市街地に集合した私、友達、ガイドさんの三人は気合を入れてこれからとても危ないところに行くから決して離れないようにという話をしました。

トンド地区への道中、ガイドさんは周りのトライシクルの運転手仲間に「今からトンドに行くぜ!」と言って回り、英雄の風を吹かせていました。

えっ、やっぱり現地の人からしてもそういう場所なんだ。

トンド地区はさほど広くない地区ですがガイドさんが言うには100万人もの人が身を寄せ合って暮らしています。

住む場所も日本や中国の企業が昔に建てたビルをそのまま使っているそうです。

街の雰囲気は強いて言えば戦後間もない日本という感じです。

ALWAYS三丁目の夕日の感覚に似ているなというのが第一印象でした。

舗装されていない道路で子供たちが遊んで、その両脇には数々のお店。

ふと奥を見れば青空の下、黒板に女性を集めて何かの講義をしている。そんな空気感です。

治安が悪いといわれていますがそれは貧しさからくる仕方のないことなのかもしれないと感じます。

貧しさから教育が受けれない、その結果大人になってもあまり稼ぎがなく自分の子供にも教育を受けさせてあげられない。

そんな子供が大勢いるとガイドさんは言います。

ゴミの山で裸足で遊ぶ子供たちがいることは覚えておかなければならないと思いました。

そういえば最終的にガイドさんに一人約8000円請求されました。

昨日2000円って言ってたのに?!

本当に貴重な経験をさせてもらったのでそのまま払ってもよかったのですが、なにせ僕ら大学生はお金がないので話し合って4000円にしてもらいました。

やっぱり幸せはお金です。

でもガイドさんめちゃめちゃいい人だったので好きです。

まとめ

僕の感想にお付き合いいただきありがとうございました。

でもこれはあくまで僕が感じたことなので、実際に行ってみるのもいいかもしれません。

自分の目で見て感じたことをお聞かせいただけたら小躍りするくらい幸いです。

でも行く際は十分注意を払ってくださいね!こういうは所に行くのは完全に自己責任ですから。

ではよい旅を。

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