手垢がつきまくった表現に「『学ぶ』とはまねぶ、つまり何かを真似ることから始まる」という言葉がある。高校生の時に使っていた英単語帳くらい手垢べたべたである。きたない。
その道を上達させるためには1から自分で作るのではなく、誰かの真似をしてある程度の型を身に着けたうえで、それを崩しながら自分の色を出していく。確かに理にかなっていると言えるだろう。
このブログをちょくちょく書き出して半年近く経つ。最初はこの名前にもある通りしっかり皆さまに旅に関する情報をお届けしたかった。しかしプレビュー数もさほど多くないことを良いことに自分がその時調べたことなんかをついでに記事にすることが増えてきたように感じる。ブログを始めた初期の自分はまさか機械学習で競馬をしたことをどや顔で記事にするようになっているなど到底思っていなかった。
そんなことでは旅ブログ業界で名を轟かせることなど到底できない。いつまでたっても声量で言えばカオナシボイスくらいなものだろう。
そこで今回は今僕自身が好きで見る旅系ブログサイトを皆様に紹介しながら、どうしたらより旅系のブログらしくやっていけるのかを考えていきたいと思う。どのブログもすごい記事ばかりの先輩方なので学ぶことも多いだろう。
皆さんも一緒に旅ブロガーの世界を旅してほしい。
①TABIPPO
まず紹介したいのは言わずと知れた旅系webメディア集団「TABIPPO」である。
大きな特徴としてはメンバーが多く所属しているため多くの企画が日々あげられているということだ。その旅好きの集まりといった空気感がキングオブ旅メディアの座を確固たるものにしている。
聞くところ、大学生が集まってTABIPPOの企画を手伝ったりしているらしく、その団体は東京、福岡など各都市にあるらしい。
団体の存在感だけでなくそこから生み出される記事もなんかキラキラしていて青春っていう感じがする。焼肉屋さんで見る「上ロース」など部位の説明が木の札で添えられている霜降り肉くらい輝いている。ずっと一人で激安バックパッカーをしていた僕の地味な記事がグラム120円の牛豚合い挽き肉に見えてきた。なんでミンチにしちゃったんだろう。勉強になります先輩。
さらにTABIPPOは何冊も出版しており、「この世界で死ぬまでにしたいこと2000」は僕が旅先を決めるときにいつもお世話になっているためついでに紹介しておく。それぞれの国ごとに観光地や有名な体験や食べ物などが紹介されているので読み物としてもなかなかボリューミーだ。
②子連れ旅ブロガーmariのオハヨーツーリズム
次に紹介したいサイトは「子連れ旅ブロガーmariのオハヨーツーリズム」だ。
旅ブログ界のクイーンだと勝手に呼ばせていただきたいほど、子育てや女性目線の記事を豊富な文章量で書かれている。
ブログを初めて約6年ほどだがその記事数は1700を超えていてまさに圧巻である。写真の撮り方をはじめ、説明の内容やテンポ、トピックの選び方どれをとっても最高としか言えない。
さらに他のサイトまで運営されいているためその記事執筆やサイト管理はどうしているのかぜひ伺ってみたい。すごすぎるママって感じだ。
③ライトラ
男一人で泥臭くバックパックを背負うといったイメージがあるのはこちらのサイトだ。
このサイトは始まってから3年ほどの中で500記事を超す投稿がある。その更新頻度をよく続けられるなと脱帽する。後輩にもらったバイクメーカーKTMの帽子をすぐに脱ぎたい。脱帽するためにその帽子を被りたい。
サイト運営者のアッキーさんは二年半かけて世界一周をしたという経験を持つ。その道中のエッセイも面白いが、現地の紹介記事やバックパッカーのハウトゥー記事も読みごたえがあった。
このサイトを見て学んだのだが、観光スポットの紹介記事などでも、
「場所の紹介」→「その場所に行くメリット」→「行き方、買い方など」→「実際に行った感想」
といったフォーマット通りに書けば読みやすいテンポで書けるということだ。
先輩方の記事を読んで学べている!ナイス自分!とエールを送っているので少しお待ちいただきたい。
④キリトリ・タイ駐在生活
サイト運営者のYOさんはタイの日系企業に駐在員として勤務しながらブログ記事を執筆している。
タイ滞在は16年目。生活する中で身に付いた土地勘を活かしたタイや近隣の国に絞って観光スポット、グルメ紹介記事を多く書いている。
カフェ巡りが趣味らしく、バンコクのカフェ情報などを多く掲載しているのもなんかいいなと感じたポイントだ。
ブログは3年やられていて100記事ほど。当初に思い描いていた僕のサイトイメージに近いので記事の書き方などお手本にさせて頂きたい。
⑤りり記
サイト運営者のりりーさんは半年で99万円世界一周を達成した方だ。
そのため、サイトの特徴は少しでも節約しながら旅をするといったお金に関する記事も多いということだろう。
旅ブログって旅行記が多いイメージだったが、何かほかのテーマと絡めて記事を書くことももちろんありなんだと改めて気づかされる。
【番外編】ウマブロ「東南アジアバックパッカーとして一人旅をしてきました(長編)」
最後に紹介するのは旅系のサイトではないが、東南アジアを二週間旅した記事だ。
サイト自体は他の仕事をしながらレビュー記事を書くといった色だが、普段培った文章で書く旅の記事がおもしろかったので紹介させていただく。
本来僕が憧れていた旅行記事は、深夜特急のように行き当たりばったりの旅を作者のフィルターを通して文章にしていくというものだ。旅エッセイを常々書きたいと思っていた。旅系のブログと言えばどうしてもその場所にどうやって行くのかなどガイドブックっぽくなりがちだし、それが世の中やGoogleの検索エンジンから求められている。しかし私は旅という誰でも体験できる非日常を通じて知らない自分の一面に出会う瞬間が大好きだし、他人の体験をのぞき見するのも好きだ。
この記事では筆者のテンポの良い書き口の中でその旅を追体験させてくれる。
やっぱり旅行記みたいな記事が書きたいな。
さいごに
いかがだっただろうか。
将来は僕もここに並べるくらいサイトを盛り上げていきたいと思っている。旅で感じたワクワクを文章を通じて皆さんにお届けしたいなと思っている。
まずは一歩目としてコツコツグルメ情報でも発信していこうかな。