こんにちは、りょうです。
みなさんはフィリピンのジープニーという乗り物をご存知でしょうか?
フィリピンに行ったことのある方は聞きなじみがあると思いますが、ジープニーとはフィリピンの乗り合いバスのことです。
何といってもジープニーの魅力は安さとローカル感!
約20円でどこまでも乗せていってもらえます!安い!
実は私は大学生として国立大学に通うかたわら、お金がない生活をしておりました。
しかし、バックパッカーとして海外旅行の魅力に取りつかれていた僕はなんとか資金をやりくりしながら東南アジアを中心に観光旅行に行っていたのです。
そんな私は2年ほど前に友人と二人でフィリピンのマニラを訪れた際に、その安さに惹かれてジープニーを利用しました。
今回の記事ではその時の出来事や気を付けたいことをご紹介します!
あなたのフィリピンライフの一助になれば幸いです!
ジープニーとは?
ジープニー(jeepney)またはジプニーとは、フィリピンの全土でみられる乗合タクシーである。
車両のオーナーは各車ごとに独自の派手な塗装やカーアクセサリで外装のデコレーションを競っており、これらの特徴のため1台として同じ車両はないと言っても過言ではない。
Wikipedia contributors. “ジープニー.” Wikipedia. Wikipedia, 5 Aug. 2022. Web. 18 Aug. 2022.
フィリピンの首都マニラを訪れると、あちらこちらに派手な見た目をした独特の乗り物が走っていることに気がつきます。
ジプニーの運転手さんは自分のバスをアピールするために車体をデコレーションしたりするため、フィリピンの街には派手で大きな乗り物が目に飛び込んできます。
乗り物の中を覗いてみると、そこでは現地の方々が身を寄せ合って目的地までの時間を過ごしています。
ジープニーはフィリピンに住む方々の生活の一部であり、フィリピンの街にはなくてはならない一部と言えるでしょう。
ぜひフィリピンに行った際には記念に乗ってみたいものですね!
【経験談】お金がないからジープニーに乗るしかない
これは今から2年前のことです。
当時大学生だった私と友人のK君はおいしいバナナを食べにフィリピンの首都マニラに行きました。
夏目漱石の「こころ」のようなイニシャルが登場しましたが、この後いっさい三角関係には発展しないのでスルーしていただきたいです。
まだ海外旅行に慣れていなかった私たちは旅先での現金の大切さをまだ知りませんでした。
そのため日本から現金をあまり多く持って行かずに、何かあればクレジットカードで何とかなるという考えでした。
千と千尋の神隠しに登場する千尋の父親みたいなセリフですね。
しかしマニラはまだまだクレジットカードが使えないお店が軒を連ねる街。
その甘い考えが祟り、7日間滞在するはずだった旅の3日目を終えたところで私とK君の所持金の合計金額は500円を切っていました。
滞在残り4日間、英語も十分に通じない国で、大人ふたり現金500円で生き抜けという状況でした。
控えめに言って、当時の私たちからしたら絶望すぎです。
食事はクレジットカードが利用できる少し高級なレストランでとることにしました。
しかし問題は移動手段です。
私たちが主に使用していた電車ですが、駅の自動券売機でクレジットカードが使えませんでした。
だいいち、電車一回の運賃200円×2人が払えない状況。
K君が大通りを見てこう言いました。
「あれ乗るしかなくない?」
マニラ観光4日目、あらかたのフィリピンの歴史は学び終えていたころです。
その日は一日お土産選びを楽しもうと、6km先のクレジットカードが使えそうなショッピングモールに行くことにしました。
しかし先ほど述べた通り我々に現金はなかったため、最安値での移動という観光客にあるまじきムーブが求められていました。
街の大通りには大量のジプニーが縦横無尽に入り乱れています。
あれに乗れた日には我々の財政難は少し和らぐでしょう。
いや、実際には焼け石に水でした。
言葉も通じない異国の地で残り数日を現金500円で過ごすことに変わりはないです。
しかし文句は言っていられないのでとりあえずGoogleで「ジプニー 乗り方」と検索してみました。
すると
「フィリピン上級者!ジプニーの乗り方」
と書いてあります。
3日前にフィリピンに初めて足を踏み入れた身としては、だいぶ猛者と同じ土俵での戦いを強いられました。
乗り方について
母国語で話せる日本でさえ、乗り込んだバスが全く想像もしなかった曲がり角で曲がってしまうことは多々あります。
しかしフィリピンでそんなことになったらホテルまで帰ってこられずに野垂れ死ぬことは間違いありません。
しかし落ち着いてください。ジープニーの車体にはしっかりと行き先が書かれてあります。
ジープニーの乗り場ですが、基本的にどこでも手を上げれば運転手さんは止まってくれます。
しかしフィリピン初心者はそんなジモティーの行動はとりにくいと思います。
安心してください。
大きな道路沿いにはジープニーのバス停のような場所があり、多くの人がそこで乗り降りしています。
私たちはまず初めにその乗り場を探していきました。
しかし勝負はここからです。
車体に書いてある行き先を瞬時に読み、頭の中のマップと重ねて乗るか見送るかの判断を下さなければなりません。
ジープニーは乗るかどうか悩んでいたらすぐに行ってしまします。
よし、SMモール行きは、、、
無理無理。
スピード早すぎです。
ジープニーひとつひとつが太鼓の達人の下に流れてくるドンちゃんに見えてきます。
その時私とK君は、たくさんのジプニーが止まっている広場の人ごみの渦中にいるおじさんにSMモールに行きたいと助けを求めました。
そのおじさんは目の前の運転手さんに何かを叫んだあと、笑顔で私たちをバスまで案内してくれました。ありがとう恩人。
だいたい10ペソ(23円)以下でどこまでも行ける
車内は15人くらい乗れる広さでした。
現地の方はもちろんのこと、意外にも海外のバックパッカーの方々がちらほら乗車していたのが印象的でした。
料金もジプニーの車体に書いてあります。
私たちが乗ったジープニーは約20で5km先まで連れて行ってくれました。
運賃は隣の乗客にパスをして運転手さんまでもっていってもらうシステムです。
バケツリレー法式にお金が渡ります。
子供の頃に歌った「大型バスに乗ってます 切符を順に渡してね お隣りへ お隣りへ」を思い出してほっこりしました。
おつりも運転手さんからお客さん伝えにパスされてきます。
降りたい
フィリピンは街中でほとんど英語が通じず、街の人はタガログ語を話します。
運転手さんには「降ります」はもちろん、「I’m here」も通じません。
タガログ語で「パーラッポ」と叫ぶと「降ります」の意味なので車を停めてくれます。
私たちの目的地はSMモールという、マニラで最大級のショッピングモールでした。
降りる際の人生初タガログ語会話「パーラッポ」に内心ワクワクしていました。
しかし何せ巨大なSMモール。
乗客のほとんどがそこで降りていきました。
なので私たちがジープニーを停める必要もなく、僕の付け焼刃タガログ語を振り下ろすチャンスは訪れませんでした。
代わりに「サラマッポ」(ありがとう)と言って一矢報いてやりました。
結局
そんなに身構えずともジプニーに乗れることがお判りいただけたと思います。
フィリピン観光の際は記念に使ってみてはいかがでしょう。
意外と楽しかったです。